9月19日、長野市内の通信制高校・つくば開成学園高等学校 長野学習センターさんの文化祭で、今年も「えんまるシェ」を出店していただきました。
昨年度に続く、2年目の取り組みです。今年は、生徒さんたち自身から、文化祭でえんまるシェの商品を販売したいとお話をいただきました。そして、販売で生まれる利益をどう使うかについても、生徒さんたち自ら、すてきな提案をしてくださいました。
こうした提案が生まれるまでには、この一年の関わりの積み重ねがありました。長野学習センターさんとの連携のきっかけは、校内への生理用品の無償配置でした。生徒の皆さんが安心して学校生活を送り、困ったときには先生や周囲の大人に相談できるように、先生方とともに始めた取り組みです。昨年の文化祭は、連携が始まって間もない時期だったこともあり、先生方が中心となって出店の準備を進め、生徒さんたちが販売や接客を担ってくださいました。
その後、生徒さんたちは、えんまるが毎月行っている「こども宅食えんまる便」の食品の梱包にも参加してくださるようになりました。初めのころは、活動の内容もまだよくわからず、梱包場所である長野県立大学の構内や、大学生との関わりにも慣れない中で、戸惑う様子も見られましたが、それでも、一緒に作業を重ねるうちに、少しずつ活動への理解が深まり、大学生とのやり取りも増えていきました。大学生の皆さんのていねいなサポートもあり、生徒さんたちの表情も少しずつやわらぎ、自分から積極的に動く姿が増えていったことが、とても印象に残っています。
身近に困っている人がいること。そして、その人たちのために、自分にもできることがあること。
一緒に活動する姿からは、誰かの役に立てるという実感が、少しずつ自信につながっているように感じられました。そうした気持ちを、自分の言葉で伝えてくれる生徒さんが何人もいました。
そうした中、夏前ごろにいただいたのが、今年の文化祭でもえんまるシェを販売したい、という生徒さんたちからのお話でした。出店に向けて打ち合わせを重ねながら、販売で生まれる利益を地域のためにどう使いたいかも、自由に考えていただき、そこで生徒さんたちが提案してくださったのが、えんまるが支援している子どもたちへの、ハロウィンの手作りのプレゼントです。
えんまるシェの商品を自分たちが販売し、その利益でお菓子を購入し、自分たちの手でプレゼントに仕上げて届けたい。その準備まで、生徒さんたちが取り組んでくださることになりました。
えんまるがお届けしているご家庭の中には、地域の方と関わる機会が少ないご家庭もあります。そんな子どもたちに、地域のお兄さん、お姉さんが、自分たちのことを思って用意してくれたプレゼントが届く。お菓子と一緒に、その気持ちも届けられる、とてもうれしい提案でした。
文化祭当日は、地域の企業から届いた調味料やお菓子などを、生徒さんたちがえんまるシェの取り組みとともに紹介し、来場された方々に販売してくださいました。
まだおいしく食べられるにもかかわらず、さまざまな事情で通常の店頭に並ぶことが難しくなった食品を、生徒さんたちの手を通して、楽しくおトクに購入していただき、その利益が直接、子どもたちへのプレゼントにつながっていきます。
食品を届けてくださる企業、販売する生徒さん、購入してくださる方。それぞれの関わりが重なって、支援のつながりが生まれています。そのつなぎ方そのものを、今回は生徒さんたちが考えてくださいました。
昨年のブログでは、この連携が「地域の社会課題を知り、関わり、行動するきっかけになった」とご紹介しました。それから一年。先生方がつくってくださったきっかけや、大学生と一緒に活動してきた時間が、生徒さんたちの「自分たちにもできることをしたい」という思いにつながっているように感じています。
生徒の皆さん、支えてくださった先生方、そして商品を購入してくださった皆さん、本当にありがとうございました。10月は、いよいよハロウィンのプレゼントづくりと、子どもたちへのお届けです。
生徒さんたちが準備する様子や、受け取ったご家庭から寄せられた声も交えながら、その思いが届くまでを後編でご紹介する予定です。楽しみにしていただけたらうれしいです。



