長野市で困難を抱えているご家庭に向けて、こちらから出向き、孤立を防ぎながら関係性を築いていく取り組み、「こども宅食えんまる便」の6月・7月の活動報告です。
6月度に続き、7月度は今週、長野県立大学の構内をお借りして、長野県立大学こども学科の学生さん、つくば開成学園長野学習センターの生徒さん、そして、大和ハウスリアルティマネジメント株式会社長野営業所の皆さんをはじめ、たくさんの方と一緒に、楽しく梱包の取り組みをおこないました。
大和ハウスリアルティマネジメントさんとは、しんきんビジネスフェアを通じてつながり、その後もお打ち合わせを重ね、「地域支援の取り組みを一緒におこなっていきましょう」という形で進んでいます。今回、えんまるの支援の取り組みにも早速参加していただき、実際の支援準備の現場を見ていただくとともに、学生さんや生徒さんが一つひとつ、ていねいに取り組む姿にも、とても関心を寄せてくださいました。

そして、多くの学校では、こどもたちの長い夏休みが始まります。
夏休みは給食がなくなるため、こどもたちのお昼を家庭で用意する必要があり、食費をはじめとした家庭の負担が大きくなります。さらに、猛暑によって家で過ごす時間も長くなり、日々の生活にかかる負担も増える時期です。
支援の取り組みを長年おこなってきているえんまるも、夏休みは、ご家庭にとって特に大変な時期であると強く感じています。
そんな夏休みに、親子で少しでも楽しい時間や思い出をつくっていただきたいとの思いから、サンクゼール財団さんの助成を活用させていただき、えんまる便の「パンやさんでおかいもの企画」をおこないます。今回ご協力いただくのは、長野市若里にある、Bakery Cafe CoCoさん、リトルマーメイド長野若里店さんの2店舗です。
えんまる便とつながっているご家庭へ、各店舗で利用できるお買い物券を、お届けした食材と一緒にお渡ししました。
以前、この企画をおこなった際には、パン屋さんでの買い物の仕組みが分からず、トレーを持ち、トングでパンをつかんで載せていくことも、初めての経験だったお子さんがたくさんいました。企画後には、お母さん方から、「初めてパン屋さんでお買い物ができました」「子どもが自分で好きなパンを選べて、とても喜んでいました」といった、うれしい感想をいただきました。
おいしいパンを食べられたことだけではなく、たくさんのパンの中から自分で好きなものを選び、トングを使ってトレーに載せ、お店でお買い物をする。
その一つひとつが、こどもたちにとって大切な経験になることを、私たちも改めて知りました。
そして今回も、食材と一緒にこの企画のお知らせとお買い物券をお渡ししたところ、ご家庭から早速、たくさんのうれしい声が届きました。
「高校、中学、小学生4人の子どもは、パン屋さんへ行くのが初めてです。夏休みに入ったら、早速みんなで行きたいと思います」
「パンの価格も高くなっているので、お買い物券をいただけることが本当にありがたいです」
「普段は、スーパーで値引きされたパンを買うことも難しいことがあります。夢のような企画で、泣きそうになりました。ご支援いただいたサンクゼール財団さんに、感謝の気持ちをお伝えください」
「夏休みに子どもと出かける予定がありませんでしたが、楽しみができました。一緒にパン屋さんへ行ってきます」
「ここ8年くらいパン屋さんに行ったことがなく、いつもスーパーで安くなったパンを買っていました。いただいたチケットで、子どもに好きなパンを選ぶ体験をさせてあげたいです。いつも本当にありがとうございます」
このほかにも、「素敵な企画でうれしいです」と、お渡ししたご家庭のたくさんの親御さんにとても喜んでいただきました。
家庭の経済状況などによって、こどもたちがさまざまな経験や体験を得る機会にも、大きな差が生じています。パン屋さんへ行き、並んでいるパンの中から選んで購入する。
一見、そんな身近に感じられることでも、そのような機会を持つことが難しいご家庭も地域にはいらっしゃいます。
実際に今回、お買い物券をお渡ししたご家庭の中にも、長い間パン屋さんへ行っていないご家庭や、パン屋さんでパンを選んで購入する経験をしたことがないおこさんがいるご家庭が、たくさんいらっしゃいました。
これから始まる夏休み。
「このパンがいいかな!」
「こっちもおいしそうだね!」
「どれにしようかな?」
と親子で話しながら好きなパンを選ぶ時間が、夏休みの思い出のひとつになってくれたら、いいなと思います。
今回ご協力いただく2店舗のパン屋さんと、パンの購入・体験費用をご支援くださるサンクゼール財団様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
そして、今月も誕生日のお子さんには、県立大学の学生さんから、手作りのバースデーカードをお届けしました。学生さん一人ひとりの思いがこもったバースデーカード。今回参加してくださった大和ハウスリアルティマネジメントの皆さんも、一枚一枚異なる手作りのカードに驚きながら、手に取って見てくださっていました。

日々の生活を守り、つながりを作るために食材を提供してくださる行政、地域の団体、お寺さんや個人の皆さん、活動の場を提供してくださる長野県立大学と、さまざまな形でご協力くださる先生方。梱包には、学生さんや生徒さん、地域の企業の皆さまが参加してくださっています。また、地域のお店や企業、団体の皆さまとも、様々な企画への協力や助成、ご寄付など、たくさんの皆さまが、それぞれのできることを少しずつ持ち寄り、支援の取り組みに参加してくださっています。
地域での支援の取り組みが、誰かがおこなう特別なことではなく、自然なことに。当たり前のことになっていく。そんな関わりを、これからも地域の様々な皆さんと一緒に広げていきたいと思います。




